好きなことを仕事にしようとするときに出てくるブロック

仕事で満足していないと感じ、変化を求めているけどどう進めばいいか分からない。そんな方々へ向けて、多くの人が経験するブロックの乗り越え方についてお伝えします。

この記事の内容

ブロックを解消するために根っこの問題に触れる
パズルのピースになる
１：使命を見つけ、自らの道を創造する
２：好きなことから価値を見出す
３：問題を作り出したフェーズから離れて考える
やりたいことに向かって一歩でも行動を

ブロックを解消するために根っこの問題に触れる

コーチングのお客様は、セッションを経ることで大きく変わります。その変化は本当に大きく、まるで壁を破るかのように違う景色を見られるようになります。セッションの初めには、多くの方が自らを小さな箱に閉じ込めているように感じます。

人は無限の可能性を持っているのに、その箱の中ではそれが見えなくなってしまいます。この箱とは、「自分はこうだから、あれをしてはいけない」という思い込みのようなもの。私もかつてはその中にいましたが、気づくことで変わることができます。この箱の存在に気づかせるのが、コーチングの一つの役割です。

実際の問題を解決するには、その背後にある本質的な問題を探ることが大切。たとえば、同僚とうまくいかないという問題がある場合、触れるのはその表面的な課題ではなく、その背後にある深い問題を掘っていく先にある本質的な問題を解決することで、表面的な問題も自然と解決します。

パズルのピースになる

私は、私たちが生まれる前から「これを成し遂げたい」という使命を持って生まれてくると信じています。その使命を果たすとき、私たちはパズルのピースのように、世界に欠かせない存在となります。まるでピースがしっかりと場所にはまるように、自分の使命を果たすと、思いもよらないサポートや後押しを感じることができます。

私自身もこの経験をしたので、好きなことを仕事にしたい方へ、ブロックを乗り越える3つの方法をお伝えしたいと思います。

１：使命を見つけ、自らの道を創造する

多くの人が、好きなことを仕事にしようと考える際、第一の壁として「自分の好きなことが何なのかがわからない」という悩みに直面します。明確な形がなくても、まずはそれを探るスタートを切ることが大切です。

私自身、30代後半に「銀行以外での仕事を探したい」と強く感じていました。私の中で求めていたのは、自分の知的好奇心を満たしながら、人の役に立ち、彼らの人生に深く関わるような職業でした。初めは具体的な仕事の形は見えず、答えを外から得ようとしていました。しかし、多くの試行錯誤を経て気づいたことは、答えは外ではなく、自分の内側にあるということでした。

私たちは本質的にクリエイティブな存在であり、すべての人にその力が備わっています。現存する職業の枠にとらわれず、自分が本当にやりたいことを見つけ、それを形にする力が私たちには備わっています。そのため、まずは外部の制約を忘れ、心の声に耳を傾け、自らの情熱や興味を深掘りすることが、自分の道を見つける第一歩です。

２：好きなことから価値を見出す

多くの人が、自分の好きなことを仕事にする際のブロックとして「自分の得意や好きなことで収入を得ることはできないだろう」という思い込みに直面します。なぜなら、自分にとって容易なことは、他者も同じように簡単にできると誤解しがちだからです。しかし、自分にとって自然なことが、他の人には困難であるケースは数多く存在します。

例として私の経験を挙げると、心理学への興味を持ち、大学で行動学を専攻していました。仕事では消費者の心理を深く探求し、人の心の動きや思考のパターンを解析するのが好きでした。現在はコーチングを行い、これを「思考のパターンを解析する」と定義しています。このような喜びを感じる特定の領域は、人それぞれ異なります。

他の人がまだ挑戦していない分野や方法であっても、それは絶対に無理だと決めつけてしまう必要はありません。自分の能力や興味を信じて前進することが大切です。自分だけの特技や知識を活かし、独自の価値を世に送り出すことで、新しい可能性を無限に広げることができます。

３：問題を作り出したフェーズから離れて考える

次に、人は不確実性を嫌うブロックが必ず出てきます。たとえば、現在会社員で働いている方や、子育てをしている方などは、明日何が起こるかをある程度予測できると思います。そういう生活を送っている人は、新しい道を歩むことの不確実性に恐れを感じやすいのです。

この恐れが原因で、自ら進むことを阻止するか、セルフサボタージュ（自己妨害）の行動を取ってしまうことが多くなります。

好きなことが何かわからない、好きなことで収入を得るのが不確か、新しいことへの不確実性が怖い。これらは、多くの人が自分の道を選ぼうとする際に直面する主なブロックです。しかし、これらの問題は、現在の自分の視点や思考で困難に感じているだけかもしれません。

アルバート・アインシュタインが指摘したように、問題を作り出した同じ意識レベルで問題を解決しようとするのは難しいです。実際の解決の鍵は、自身の成長とともに新しい視点や知識を得ることにあります。問題に立ち向かうためには、持続的な自己成長が欠かせません

やりたいことに向かって一歩でも行動を

私たち人間の中には、自分の意識のキャパシティを超えた知恵や答えが眠っています。この深い部分にアクセスする方法の一つが「ジャーナリング」です。

私も長い間、自分の内なる声に耳を傾けることができないと感じていました。しかし、何ヶ月にもわたる継続的なジャーナリングにより、その声が聞こえ始めました。確かに、最初はその声を聞くのは難しいかもしれませんが、訓練を積めば可能です。

ジャーナリングを通じて自分の真の望みが明確になったら、次のステップは「行動」です。多くの人は未来の不確実性を恐れ、事前に完璧な計画を立てようとします。しかし、目の前の一歩を踏み出すだけで、未来の可能性が拡がります。やりたいことがまだはっきりとしない時や、自分の選択に自信が持てないときでも、行動することで新しい道や答えが見えてくるのです。

私自身が経験したことから言うと、誰かが進むべき方向や答えを私に求めてきた場合、私は常に「まずは行動を」と助言します。自分の望む方向に、たとえそれがまだ明確でなくても、歩みを進めることの重要性を伝えたい。

そして、外部からの答えを待つのではなく、自分の中からの答えを信じること。これが真の解決の鍵であると私は信じています。