「いつもモヤモヤが晴れない、頑張っても結局運という考えに支配されている。いまひとつ気分が晴れない」ということで質問をいただきました。これは難しい問題で、そう思いますよね。生まれる場所は選べない、親は選べない、罪もない赤ちゃんに飢餓や殺戮もあるわけです。そういうことを聞くと、人間って何なんだろうと思いますよね。人生は結局運で決まるのか?ということについて書いてみました。
この記事の内容
- 人によって見ているものが違う
- 運のせいにしたくなる原因
- 自分で自分を認める
- 自分の中の愛の根源を知る
- 現実を自分の力で選び取る
人によって見ているものが違う
「運」もあると思います。他の人が見ていたら、運が良い人は確実にいます。同じ状況が与えられた2人がいたとして、2人の結果が違っている場合はあります。1人は幸せな人生を送っていて、もう1人は不幸な人生を送っている。これでよく言われるのが、同じ戦場で戦った戦士がいて1人はP T S Dになり、もう1人は社会復帰ができた例。こういう話がザラにあります。
なぜ同じ状況で結果が変わるのか。この理由は、同じ環境が与えられてもそこで見ているものが違うからです。脳のフィルターの違いです。情報をどのように処理するかは個人の責任、という点にに注目したら、モヤモヤが晴れると思います。
運のせいにしたくなる原因
すべてのことを運だと思ってしまうと、悪いことが起こった時には「自分は運がない」と思ってしまい、良いことが起こった時には”自分のことを褒められない”というふうになりますね。これには自己肯定感が低いという問題もあると思います。
自己肯定感が低いというのは、いろいろな理由があります。子供の時に受けたダメージで自己肯定感が低くなっています。日本では親や先生の言う通りにしなさいとか、頭を押し付けるような教育がされているので、そうなると自分の意見が間違っていると思わされたり、これを望むのは悪いことなのかとか思ってしまいます。すごく普通のことだと思います。
20代になりあまり束縛がなくなっ頃にも、まだ自分の自己肯定感が低い場合には自分で自分を認めてあげるしかありません。誰が認めなかろうが、誰に文句を言われようが、自分で自分を認めるしかないのです。
自分で自分を認める
私もアメリカに来て、競争をしないといけない状況に置かれました。白人で伝達能力に長け、背も高くて顔も良いような方に自分が勝つわけがありません。そこでやっぱり自分はダメなのだとどんどん思っていくのです。気がついたのが、自分で自分を認めてあげないと、他も自分を認めてくれないということです。どうやったら自分を認められるようになるのかというと、人間の本質というのは元々は「愛」です。無条件の愛です。そこから来ているのですが、愛だけだと何も学ぶことがないので、負の感情を学ぶために私たちは地球に来ているのです。信じるか信じないかは人によって違うと思いますが、もしその考え方が本当だとしたら、そもそも元々が無条件の愛だとしたら誰から何も言われなくても、自分で自分に無条件の愛を与えたら良いと思います。
自分の中の愛の根源を知る
私がそういう考えに至ったのは、直感を信じることができるようになったからです。直感は、自分の無意識の根元から来ている考えのことです。無意識は自分の体を守る役目があるのです。本当に守られていると信じ、啓示ということでもないのですが、こうしたら良いよという頭からのひらめきがきたら、それを辿っていくと本当にそうした方が良かったということが人生で1−2回は絶対にあったと思います。それを信じていくことができたら、そこが愛の根源です。自分の中に愛の根源があるとわかれば、自己肯定感が低いというそういうレベルの話ではなくなります。自分が何を取捨選択して、本当のものだと思うかどうかです。
アメリカの有名な心理学者でアウシュビッツのサバイバーの方がおられます。その方は、目の前でお母さんがガス室に送られました。ご自身も死体の山へ捨てられて、少し微妙に動いているところをアメリカの兵士に見つけられて奇跡的に生還しました。そこからアメリカに移って、人を助ける仕事を始められたのです。彼女は何の罪もないのでアウシュビッツに送られる必要もなかったのですが、これも運と言って仕舞えば運なのですが、その後の彼女の活躍で人類に貢献した度合いは明らかに運ではありません。
現実を自分の力で選び取る
どのような絶望的な状況でも、自分が選ぶことさえできれば、この運命に私は従わない、と決めることができ、自分が良いことも悪いこともすべて運だと思っていたとしても、私はこっちの現実を自分の力で選び取る、と決めたら選べると思います。しかも日本に生まれている時点ですごく運が良いです。それを活かさないともったいないです。自分の状況を良くするとかではなく、もともとラッキなー状況にいるのを活かして、そのラッキーな状況を人のために役立てるという考えになれば、もしかしたら何をやってもうまくいかない、運次第という考え方から抜け出せるかもしれません。
自分自身へ向けている目を、他の人をどうやって助けられるかというふうに目を向けたら、自己肯定感の低さとか自信のなさ、モヤモヤも消えていくと思います。
運に関する法則を学術的に研究している心理学者で、イギリスのワイズマン博士という方がいらっしゃいます。彼によると、運の良い人というのは運の悪い人よりも全く違う行動をとっているようです。特にマインドが違うと言っています。人とネットワークを作るのが上手で、常に周りに気を使っていて情報をとってくるのが上手いようで、機会を最大化しているということです。これは実際に本当にあると思います。視野が広い人とか、情報のアンテナが立っている人は側から見たら運が良いです。本人たちはめちゃくちゃ努力をしていると思います。
「運の良い人の法則」という本があるので、興味がある方は是非読んでみてください。

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