この記事の内容
- なぜ自分にとって嫌な人が、他人にとってはそうではない場合があるのか?
- 悩んでいるのは、事実ではなく自分の頭の中のストーリーが原因
- 人間関係に悩まなくなるために今日からできること
人は自分のうつし鏡
たとえば、職場で嫌な上司を見ていて、
「よくこんなんで結婚できたな」
と思うことってありませんか?
自分にとって嫌な人でも、他の人にとっては愛する人だったりって、日常茶飯事ですよね。
ではなぜそう言うことが起こるのでしょうか?
それは、同じ人間でも、見る人によってその人の違う側面を見ているからです。
なぜなら、私たちは一人一人脳の中に独自のフィルターを持っていて、そのフィルターを通してしか物事を見ることができないからです。
だから、「自分にとっては嫌な人でも、他人にとってはいい人」ということが起こるんです。
では、他人にとってはいい人なのに、なぜ自分にとっては嫌な人なのでしょうか?
それは、自分が自分に対して嫌だなと思っていることが、相手を通して自分に見えるからです。
周りに嫌なんだけど、やたらその人の言うことや、やることが気になる人はいませんか?
その人をよく観察して、何が嫌なのか書き出してみてください。
書き出した項目の中に、あなたが自分で自分に対して腹がたつとか許せないとか、ここが嫌だと思うことが、入っていませんか?
人間は、自分の中にない要素には、気づかないのです。
自分の中にある要素を他人に見て、そこに共鳴するがために感情が動かされるのです。これは、ネガティブなことでもポジティブなことでも起こります。
つまり、誰かに憧れるのは、あなたの中にその要素があるからです。
これを、心理学者ユングは、「認識は投影である」と言っています。
あなたの中にあるものが外部のものに投影されて、自分の認識となって返ってきているのです。
あなたの頭の中のストーリーに気づく
私たちは物事を認識するときに、目の前に見えることそのままを受け取るわけではありません。
上記のように、自分の中にあるものが投影されてそれが認識として内部に入ってきたとき、自分のフィルターを通して処理されます。そのプロセスの中に、自分の頭の中で話を勝手に作り上げる、という自動的な作業が入ってきます。
分かりやすいように、私が実際に経験した例を挙げます。
私の義母は、いい人なのですが人に対して厳しいところもあり、よく義父が怒られていたりします。いきなり不機嫌になるので、周りもよくわからない場合があります。
以前の私は、義母が不機嫌になる
→誰も理由がわからないが、私が一人で「私何かした?」と焦り、必死で自分がやったことを探す
→頭の中で「できてない嫁」のストーリーを勝手に作り上げる
→夫と二人になってから慰めて欲しいと思うが慰めてくれないので
→喧嘩ふっかけて
→切れて寝る
というパターンを繰り返していました。
この話の中で事実は、
「義母が不機嫌になったと、周りの人間が思った」
ことだけです。
本当に義母が不機嫌になったのか、
なぜ不機嫌になったのか、
それは誰にも分かりません。
でも、その状況を見て、私は頭の中で私自身のストーリーを作り、夫は夫のストーリーを作り、義父は義父のストーリーを作り、といったことが起こります。
ここで一人一人の登場人物は、自分のストーリーが正しいという思い込みのもとで行動してしまうのです。
結果的に、必要のない夫婦喧嘩という展開で終わっています。
こういう行動パターンに身に覚えのある方は多いのではないでしょうか?
人間関係に悩まなくなるには、まずは自分の思考パターンに気づくのが第一歩なのです。
全てが自分の責任と思えば、人を責める気持ちがなくなる
私たちは、他人の行動、思考をコントロールすることができません。
コントロールできるのは、自分だけです。
たとえ誰かに理不尽なことをされても、自分で作ったストーリーに感情をかき乱されることがなければ、冷静な気持ちでいることができます。
この、「認識は投影」という考え方と、
「人間は独自の思考パターンによってストーリーを作り出す」という知識があれば、
人間関係がだいぶ楽になります。
なぜなら、起こった物事に対する自分自身の反応をコントロールできるようになるからです。
そして、一旦この気づきを得て行動し始めると、嫌な人間がなぜか周りから消えていきます。
今まで嫌だった人の新たな一面を見て、それほど嫌じゃなくなるということも起こるし、相手のあなたに対する行動も変わってきます。
上の義母の例でいうと、私が自分でコントロールできる範囲に気がついた後は、
同じようなことが起こっても、自分のせい?と思った瞬間、
「いやいやいや、可能性は無限にあるし」
と理性の声が聞こえ、夫に聞いてみるも彼も理由がわからないので話はそこで終了。
という全く違うパターンになり、無駄な喧嘩もなくなりました。
ネガティブな感情、思考に惑わされない、というのは、究極の省エネです。
ぜひ、今日からこの考え方を取り入れて、他人に振り回されず、無駄な人間関係に悩まないあなたへの第一歩を踏み出してみてください。

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